2024-12

手弱男と作法(宮田涼介)

手弱男(たおやお)と作法 vol.2 – 宮田涼介

「御免ください、安原涼太の父ですが、息子の遺品整理に参りました」師走の昼下がり、挨拶も程々に如何にもバツの悪そうな面持ちでずかずかと私の家に上がり込むのは涼太の父親だ。事件から九ヶ月もの月日が過ぎ、今更になって練馬からはるばる逗子までやって...
手弱男と作法(宮田涼介)

手弱男(たおやお)と作法 vol.1 – 宮田涼介

「ねぇ、あたしと遊びません?」「ねぇ、お時間ありません?」「挿れてくれるなら一万五千、お口だけなら五千円よ」「そこの安いホテルで良いわよ」逗子海岸の穏やかな波音。頬を掠める潮風に乗って、我が親友の魂の彷徨いが聞こえた。聞こえた気がした。黄昏...