団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.008

第1章 氷河期と革命軍作:NYO 古今東西、文明が行き過ぎた国は滅びる傾向にあります。そこには、ある一定のパターンが存在する。日本もご多分にもれず、その鬼門に向かって滑り落ちようとしています。 発達した都市のなかで純粋培養されたエリートたち...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.007

第1章 氷河期と革命軍作:NYO 車は海沿いの国道から右に折れて、住宅街を進んでいた。 名刺に記されている『厭世閣主人』。博識なロレンスならピンと来たにちがいない。 『七里ヶ浜の老人』というやつだ。 戦時中の教育界に現れたカリスマにして、当...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.006

第1章 氷河期と革命軍作:NYO そう、あれは尊厳死法が成立し、いよいよ救世の毒薬の生産が開始されようとしていた頃だった。まさか、こう急転直下でコトが運ぶとは思っていなかった俺は、目前に迫った死の約束の履行に怯えていた。 「外国に逃げちまお...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.005

第1章 氷河期と革命軍作:NYO 時世の追い風に乗って、希死の会は瞬く間に野党第一党へと伸し上がった。 人口のボリュームゾーンである団塊ジュニアを中心に支持者を増やし、安らかな末期を望む団塊世代もこれに迎合。マオさんの引き抜きに応じて、有力...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.004

第1章 氷河期と革命軍作:NYO ディレクターに指定されたカフェに入る。いま流行りの女給カフェだ。ちなみに、女給カフェはメイド喫茶の看板を掛け替えただけの店が多い。ホールスタッフの女性たちも、今は高齢化して四十代がメインのようだ。 俺が煽り...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.003

第1章 氷河期と革命軍作:NYO コードネームを名乗りだしたのはオースギだった。 俺もマオさんも、最初は嫌がった。 だが、革命家にはコードネームが必要なんだそうだ。 俺はペンネームをそのままコードネームにした。面も割れてりゃ、本名も知れ渡っ...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.002

第1章 氷河期と革命軍作:NYO ひときわ大きな天幕に入る。暖房の効きは悪いが建物の中よりずっと快適だ。革命軍の司令部が置かれた新山下は、陸自に横浜火力発電所を押さえられた影響で電力供給が不安定になっていた。 港湾の倉庫から分捕った大型テン...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.001

第1章 氷河期と革命軍作:NYO ワタクシ、駒潟ドゼウハ思フノデアリマス。 アマネク人類ニ安ラカナル死ヲ与ヘルコト、 其レコソガ、氷河期ノ我々ニ唯一残サレタ仕事デアリマス。 自分の声が革命軍のキャンプに響き渡り、俺はそのたびに笑いそうになる...
団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ

団塊ノ絶滅、氷河期ノオワリ Episode.000

プロローグ作:NYO 天幕の支柱にぶら下がったオースギを見つけたのは、党中央委員会が終了した、ほんの一時間後だった。 「駒潟同志が来られた時には、オースギ同志の遺体はもうこの状態だったわけですね」 だから、さっきからそう言ってるだろうが。 ...